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薬用植物である「大和当帰」は、生薬として使用される部位は「根」であるため、根以外に部位は従来から廃棄されてきました。
奈良県では平成24年に「漢方のメッカ推進プロジェクト」を立ち上げ、薬用植物の増産と漢方関連の商品開発に取り組むことになりました。そこで、注目されたのが「大和当帰」の葉の部分です。
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奈良県産業振興総合センターでは、この「葉」の成分分析や加工方法などの研究開発を重ねてきました。
成分分析では、奈良県五條市の当帰葉が使用されたが、同じセリ科のアシタバ、パセリやセロリといった植物に比べても、特徴的な分析結果が示されました。
フリーズドライで保管するとカリウムやカルシウムが豊富になるほか、ビタミンCやビタミンKが多く含まれ、美容と健康、アンチエイジングにも役立つことがわかります。
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そこで奈良県産業振興総合センターでは当帰の「葉」ではどうか、という実験を何度も行いました。健康な女性4人(年齢40〜48歳)に被験者となり、摂氏5度のミネラルウオーター100mlに当帰葉の粉末を溶かして飲用する実験をして、90分間の観察をしました。その結果、個人差はあるもののいずれも当帰葉の粉末を飲用することによって皮膚温が上昇しました。
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また、平均血流量を示す「血流量」は、4人平均で当帰葉が6.5ml/min/100gに対して水3.0ml/min/100gという結果となりました。
つまり4人の女性の被験者は、いずれにおいても皮膚温の上昇と血流量の増加が認められました。このことにより当帰葉には、「カラダを温める作用がある」ことがわかります。
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 (資料はいずれも「2017年版奈良県産業振興総合センター研究報告」より抜粋)
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奈良県のやまと当帰に関するホームページ http://www3.pref.nara.jp/sangyo/yamatotouki/
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